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ツクリテ・ノート

札幌市立大学デザイン学部1年、コロのノンフィクションスクールライフ。

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歌のない学校

2008年4月3日 木曜日の午前9時。
天気は今にも雨が降りそうな曇り空。

バスを待つ人々の列の中、コロは小さくため息をついた。
やれやれ、どうして僕はこう、お天道さんに縁がないのか。


長蛇の列を成していたのは、スーツ姿の若者とその親たち。

待っている間、しきりに我が子に話しかける親が目立った。
不安なのは当事者よりもその親たちらしい。

ちなみに僕の親は来ていない。

本日は札幌市立大学の入学式。
僕も今日から大学生だ。




札幌市立大学は2年前にできたばかりの新しい大学で、デザイン学部と看護学部という大変珍しい組み合わせ。

一見何の関係なさそうな2分野だが、どちらも「人間」を対象にした学問。
「人間重視」の考えの元に、世のため人のため、地域貢献していきましょう…というのがこの大学の主張。


入学式にて、この説明を2000%増量で説明してくださった学長には感謝の気持ちでいっぱいです。
式と名のつくもので眠くなるのは小学校も大学も同じのようだ。


僕が選んだのはデザイン学部。
特別な理由はない。
将来なりたい職業も無いし、こんな作品を作りたいという目的も無い。
じゃあ何でここに入ったの、と問われると、なんとなく、としか答えられない。

今日の天気のように、僕の将来は曇り空のようだ。






時間は午前10時過ぎ。
入学式は当分終わりそうにない。

学長の次は札幌市市長のご挨拶。
へぇ、さすがは市立大学。市長さんまで来るんですか。

それでもまぁ、市長だからと言って笑いどころ満載のトークショーになるはずもない。
どこかで聞いたような当たり障りの無いお話が続く。

さ~て、あと何分で終わるかなぁと考えていた時だった。


市長「ここで1つ、提案があります」


………提案?
睡魔との激闘を繰り広げていた僕も、思わず顔を上げる。




市長「皆さんで、歌を作りませんか?」




歌…ですか。
予想外の展開に、睡魔もどこかへ飛んで行く。



市長「この大学は出来たばかりのため、まだ校歌がありません。
   なので新入生の皆さんと先輩方で、校歌を作りませんか?
   みんなで歌う、この大学の校歌を」


なるほどね、どこにも校歌が見当たらないわけだ。
言うなれば『歌のない学校』


市長「そして先輩方が卒業する時に、その校歌を歌って見送りましょう!
   次の新入生たちが来た時に、その校歌を歌って迎えてあげましょう!」



これはあくまでも市長さんの「提案」
この後実際に校歌が作られることになるとは限らない。

でも…少し、面白くなってきた。





どうなりたいのかも、何を作りたいのかもわからない。

先行きの全く見えない曇り空のスタートだけれど……







この日、僕の物語が動きだした。

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